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東京で「自動運転」の試乗会 金沢大学が参加

気になるニュースに焦点を当てる「木曜フォーカス」のコーナー。今回は自動運転です。技術はどこまで進歩しているのでしょうか。

私たちの生活には欠かせないもの「移動」。通勤・通学や旅行など、目的地へと「移動」しながら、日々の生活を送っている。いま「移動」に、画期的な変化をもたらす技術の研究が進んでいる。夢の技術とも言われる「自動運転」。その研究の最前線を追った。今月20日、東京・台場で自動運転車のメディア向け試乗会が開かれた。トヨタやスバルをはじめ、大手自動車メーカーが参加する中、金沢大学の研究チーム、菅沼直樹教授の姿があった。

金沢大学の研究チームは6年前、珠洲市で、国内の大学としては初めて公道で自動運転の走行実験を行った。その後も金沢市や小松市の市街地など様々な環境のもとで走行実験を重ね、課題を解消してきた。自動運転の技術はレベル0から5に分けられる。レベル1・2では自動ブレーキなど運転の支援や部分的な自動運転など、人間が主体となって操作する。レベル3からはシステムが主体となって車を制御する。レベル4ではシステムの作動中であれば限定された環境では運転手の操作は不要となっていて、レベル5では運転手を必要としない完全な自動運転車となっている。

自動運転の実現には、車が道路の状況などを判断し、交通事故などを回避するため、人工知能が欠かせない。金沢大学の研究チームは、「天候や道路の環境は限られるが、人間の操作がいらない」レベル4の自動運転を実験している。金沢大学の車両には特殊なカメラやいくつものセンサー、走行する地域をあらかじめインプットした地図が備わっている。読み取った周囲の状況や、地図の情報をもとに、進む・曲がる・止まるなどの判断を行う。

菅沼教授は「徐々にではありますが自動運転技術も確実に判断できるようになってきたり技術の進展もあるということ。昔にくらべるとリッチなセンサーや色々なセンサーをつけるようになっていて認識がしづらかったものが確実に認識できるようになったり、正しい判断ができるようになってきたということで、昔からやっている技術に比べると進歩があったのかなと思う」と話す。

走行実験の舞台は、2019年から東京に移り、そして今月20日に開かれたメディア向け試乗会。金沢大学の研究チームは、高層ビルや高架橋の通るルートで走行を披露した。

菅沼教授は「私たちは東京も含め、色々な場所で実証実験をしているが、例えば地方部と比べると車や歩行者の量が多いことに対して適切な判断をしていくのが一つの判断になる」と話す。

実際に走行する映像に合わせて、自動運転の技術を見ていく。カーブに合わせて、ハンドルもゆっくりと動いている。

菅沼教授は「地図に基づいてカーブがあるのは事前に分かっている状態になっていてそのカーブがどのくらいの曲がり方をしているのか曲がり具合を見ながらどのくらいの速度を出しても安全に走っていけるのかリアルタイムに計算しながら安全な速度の範囲内で走る動作をしています」と話す。

赤信号が現れると、車が信号機を認識して止まった自動運転の車は、位置情報を得る手段の一つとして衛星からの電波を受信している。

菅沼教授は「基本的には車は衛星測位「みちびき」のみに頼って自動運転をしているわけではなく、ライダーというセンサーの情報を使って車の位置を高精度特定する技術を持っていますのでそれを使う事で衛星の電波がとれなくても基本的に運転継続ができるようになっている」と話す。

右折や左折、車間距離の確保なども無事クリア。東京・台場のルートを無事、走破した。

菅沼教授は「まさに今も自動運転を始めとして高度なモビリティというのが将来の日本にとって欠かせない技術ではあるのは間違いない事実だと思っていますので今後もモビリティを活用した未来社会に向けて我々としても貢献していきたい」と話す。

私たちの「移動」を変える自動運転。交通事故の減少や過疎地域の交通手段の確保など、様々な問題の解決にもつながる。そんな未来を実現するため、菅沼教授の研究は続く。